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■施主:某会社社長
■ハウスドクター:(有)ゆ.と.か一級建築士事務所 勝亦 裕一 |
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コンセプトは『那須全貌を眺望できるログハウス』

那須の山の中腹に敷地を買ったクライアントのMさん。週末を家族でのんびり過ごすことの出来るハンドカット(丸太)のログハウスを建てたいとの依頼。
家族は2世帯でゆったりとした時間を楽しみたいとの希望でした。

プラニングとしては、家の真中にログハウスの命である吹抜けをもった居間を用意した十字型プランを提案し、
家族が個室からオープンな居間に集える設計とした。 |
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居間の南側にある20坪はあろうかと云う広いデッキに出ると、
目下に那須高原が丸ごと見に入る最高のロケーションを眺めることが出来る。
家族はここでロッキングチェアに腰をかけ、読書をしたり、さんさんと降り注ぐ太陽の下で日光浴もできる。
階段を降りみると石組でしつらえたバーベキューコーナーがあり、ビール片手に料理に舌つづみをうてるといった具合である。
また、冬には那須山でスキーも出来るという最高の週末の家となった。

ログハウスは、一般の日本の家屋と違って丸太を積んで造る構造なので
加工場(今回の場合は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の工場)で直径40〜60cmの丸太からチェーンソーで加工しもらい、
仮組立てをしてから日本に輸入して、現場で組み立てるというものである。

竣工後、家族がここで生活をしていないにもかかわらず痛みはほとんど無く、頑強な丸太のログハウスは風雪にも耐え、木の命が宿った家となっている。
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| 那須山から那須高原を見下ろす絶景のロケーション。 |
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| 春から雪へ山の花木がいっせいに咲く。 |
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↑敷地は那須山の中腹にある。
写真は地縄といって、建てる位置にテープを張ったところ。 |
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↑家族での地鎮祭の様子
新しい土地に家を建てる時は地の神の許しを乞うのです。
地鎮祭・設計も無事終わるといよいよログ(丸太)の加工に入ります。 |
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ここで丸太(ハンドカット)のログハウスの加工をご案内しましょう。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州のサーモンアームへ向かいます。付近は2月の厳寒、山も凍りついています。 |
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| ↑地下1m以上の凍土のこの地方に100年以上も経つログハウスが建っています。 |
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↑冬場の厳しさに耐えるため都会もログハウス方式で建てられています。 |
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ログハウスはヤード(加工場)で作られています。
ヤードには重い丸太(40〜60cm径)を吊り上げるため、クレーンが設置してあります。 |
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↑ログ(丸太)はまず枝のつけ根を斧できれいに切り落とします。
←ログの原木はロッジポールパインといって松の一種です。(松系の木は油分が強く、耐候性に優れている。)山から切り出したら、数ヶ月間寝かせて自然乾燥させます。
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←┐
次にドローナイフで皮むきをします。氷ついた厚皮(3〜5cm)を削いでいきます。氷がピチピチとはねています。 |
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←┐
皮がむき終わったら大型のチェーンソーで加工に入ります。 |
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丸太と丸太が交差する建物の角は、チェーンソー、1本でサドルノッチという切り込み方で加工します。
加工している人は日本の方でここに修業に来られている方です。 |
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←┐
ノッチはスクライバーという道具を使って正確に寸法を計り、丸太と丸太がピッタリ合う様に加工します。 |
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←┐
加工の終わったログです。この溝を彫った部分を重ねて壁としていきます。 |
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部分的に化粧の飾り彫りをします。
このネイティブアメリカン系の方はトーテムポールの様な神様を彫っています。
ちなみにトーテムポールの頂部はカラスの彫り物でこの方達には神聖な神様です。 |
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ログとログを重ねます。 |
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重ね合わせたログを最終調整します。 |
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仮組立てが終り、白いログの生地が日に美しく映えます。
いよいよこれを日本に送ります。 |
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那須の現場では、まず基礎部分をコンクリートで打ち上げます。
そしてプラットフォームという平らな1階の床を作り、次にログを組み上げます。
ログとログの水平方向のズレをなくすためスパイクネイルという釘を使います。
この釘の長さはなんと30〜40cmの長さがあります。 |
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←┐
ログの壁を積み上げたら、次に屋根を掛けます。 |
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屋根に防水の紙(アスファルト系)を張り、バルコニー(20坪)を作りほぼ建物の全景が姿を現しました。 |
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↑屋根(45°…これを矩包配といいます。)の壁側のロフト部分にレッドシーダー(アメリカ杉)を張り内部の仕上げ工事が進みます。

←内部の作り込みも同時に進めます。
ハンドカットのポスト(柱)や手すりの細工が手仕事のため、味わいのある雰囲気となりました。 |
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| 内部の仕切壁も縁を切りタテ方向にスライド出来る様にします。→ |
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| ↓実は、ログハウスの丸太を積み重ねた壁は乾燥によって13cmも沈みます。日本の通常の作り方で工事をするとこわれてしまいます。
外の建具の上部は、この伸縮を計算に入れ隙間を作ります。 |
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ご主人待望のサウナもセッティング出来ました。
アメリカから輸入したため、解説書が英語で現場の大工さんは大変でしたが、なんとか一緒に取り組んで納まりました。 |
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↑私たちも敷地の入口に手加工のゲートを作り、ここにチャイム・ポストを組込みました。
写真は一日がかりで作り終え、記念のスナップ。ちなみに右下の方はアイアンレース(鉄人レース)で有名な方です。 |
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↑いよいよ竣工です。
敷地が斜面地のため施工写真もご覧の様に、クレーンを使っての撮影です。 |
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| クレーンから撮った記念写真。那須の木々に囲まれて建っています。 |
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アプローチ階段からの全景
手すりも全てハンドカットです。 |
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和室方向から見たリビング。
天井が吹き抜けているため、ゆったりとした大きな空間です。
コーナーにマキのストーブをしつらえ、このストーブ1つで全館暖房が可能です。 |
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内部のリビングスペースより向かって左側の和室を見たところ。
キッチンも全てアメリカ杉の板で囲ってウッディーな雰囲気を出しています。 |
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←細部を見てみましょう。
玄関入口脇のアンティークランプと手すり。この手すりもログの壁と一緒にスライドする様になっています。 |
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玄関を入って玄関ホールを見たところです。
間仕切のログはデザインカットして柔らかさを出しています。 |
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←リビングから吹抜けを見上げると、明かり取りの窓から空が見えます。 |
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リビングに家族が集っている様子。
ゆったりと楽しめそうですね。その後、週末をエンジョイしているそうです。・・・・なにより、なにより〜。 |
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