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■第9回 うさぎの恋心 …知らず知らずに残酷な仕打ち?…
 人間という動物は進化の過程で繁殖行動に不自然な歪みが生じています。 たとえば恋をしても子供をつくらない・・・などというのは、動物行動学のセオリーを外れているわけで、これはヒトが動物ではないゆえんかもしれません。

 では動物の恋というのはどんなものなのでしょうか。動物はすべからく、自分の子孫を残すことを本能的に大命題としており、 そうでなければその動物の種は滅びてしまいます。♂は♀にひかれ♀は♂にひかれます。 これを恋というのであれば、恋は子孫を残すための繁殖行動の第一段階であることは間違いありません。

 ですから♂うさぎと♀うさぎとがいれば、それこそ命がけで交尾しようとします。 特にうさぎのような小型草食動物はたくさん産まないと種が存続できないので多産ですし、♀のうさぎはいつでも妊娠できるように発情状態が持続しています。 そんなうさぎの♂と♀をケージで隔離して交尾させないのは残酷だと思いませんか?
うさぎがペットとして飼われるということは人間と暮らすということであり、彼らは人間の都合に合わせ、人間との間のルールを受け入れて暮らします。 それでも♂と♀とを臭いやフェロモンが互いに感知される範囲に隔離しておくのは大きなストレスになります。

 どうしても♂と♀とを同じ屋根の下に暮らさせなくてはならない時は、避妊手術と去勢手術をしてあげるべきです。特に♀の避妊手術は子宮癌などの多発する恐い病気の予防にもなるので是非お薦めします。
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