N病院での子犬の育て方講習会に参加されたMさん。講習会の後、10ヵ月を過ぎたコーギーの雄で、家族に唸る噛むとの事。
さっそくお宅に伺うことになりました。
駅前のビルのオーナーで最上階が自宅です。奥さんと問題のプクちゃんがお出迎えです。最初から唸り通しです。
まずはカルテをとソファに腰掛けて。斜め前にM夫人。正面にプクちゃん。『先生、どうぞおつまみ下さい』とお茶菓子をすすめられるも、
プクちゃんテーブルに顎をのせ、お茶菓子に手を近づけるとガルルル。そのうち手を動かすだけでもガルルル。
夫人はお構いなく『いつもは、とってもいい子なんです』と。噛まれてもやっぱりかわいい我が子といった調子です。
典型的な自分が群れの中で一番と思っている、いやそういう風に育てられたワンちゃんです。
しかも、自分の所有物は渡さんぞという診断的には『優位性および占有性攻撃』です。
週1回のカウンセリングでまずは飼い主の行動変容をはかり、平行してプクちゃんの行動変容のための処方箋を渡しました。
2ヵ月ばかりで何とか症状が軽減して後は経過観察に。
1年後、家族と1週間のバカンス中に、『先生、何とかして』とSOSコール。聞けばプクちゃん、おばあちゃんの部屋に入ったまま機嫌が悪くて出せないと。
電話で対応策を指示して事無きを得ました。M夫人も深刻な様子。旅行から帰ってすぐに電話をすると、
『今はいい子です。また何かありましたら』と。よくあるケースです。いや、本当に。 |
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