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■第2回 キレタ!ユウジくんの顛末
 ユウジくんは10ヵ月のゴールデンです。 スリッパや靴、袋類などくわえ込んではお姉ちゃんのベッドの上に乗り、それをとろうとするとうなり、時には噛みつきます。 自分の好みの場所からどかせようとすると、うなったりすることもあります。 ご主人は反抗的な(ヒトがそう解釈しているだけで、原因はヒトにある)ユウジくんを力ずくで従わせようとします。 もちろん、ご主人を真のリーダーと認識していないユウジくんはご主人をガブリ。

 ユウジくんに対して、優位性攻撃と占有性攻撃で幼犬期からの不安症状をベースに持っていると心理診断しました。 優位性攻撃とは、自分が飼い主より高い階級にいて、家族に対して攻撃的な行動を示すのに加え、 自分が優位な支配的な立場にあるという姿勢(ディスプレー)をしばしばとることで判断できます。 同時にこういったイヌは、好きな玩具や食べ物に近づくヒトにうなったり、噛んだりという占有性の攻撃がしばしば見られます。

 さて、ユウジくんはどうなったかって。医学的には去勢を行い、私の専門の行動療法によるカウンセリング(攻撃的行動を引き起こす刺激を避ける。 イヌの行動・寝場所をコントロールする。服従訓練を徹底し、適切な行動には報酬を。 ヒトが優位な姿勢を強いるが決して対決しない。不安の軽減など)に加え、補助剤として薬物を投与しました。 家族のチームワークのおかげで症状は軽快。今はとても人なつっこいどこにでもいるゴールデンに。
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