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■第9回 初めて子猫と出会う時 その3
大体の人は初めて子猫を迎えると何故か「さあ水を飲みなさい」と水を容器にたっぷりと入れて飲ませようとするものだ。 犬は嬉しそうにガブガブっと辺り一面水浸しにしながら飲み干してしまう。
反対に子猫はフッと匂いをかいで知らん顔をして行ってしまう。
さあ大変、子猫が水を飲まない事が心配で、思いつくのがまず牛乳。牛乳はお乳の匂いがするから子猫はお母さんを偲びつつ牛乳を飲み干してしまう。
結果は間違いなく下痢である。猫は牛乳を消化する力が殆どないのである。お医者さんに飛んでいって子猫は可哀相に痛い注射のお見舞いである。
ここで知っておかなければならないのは、猫という動物、元はと言えばリビヤ山猫、つまり砂漠に住んでいたのである。 砂漠に住むからには体内の水分の確保が上手でなければならない。 自分の体内より水分を出す事を極力抑えているから汗もかかない。 猫が水を飲まないのは体内の水分が充分であることの証明であって心配するよりむしろ安心して良いのである。 ガブガブ水を飲むほうが却って心配とも言えるほどである。 だからと言って水を置かないで良いのではない。 猫は自分で自分の体内の水分を調節しているから、足りなくなった時はいつでも飲めるようにしておかなければならない。
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