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■第4回 賢い犬とは?
先日、信号を守るとても賢い2頭の犬の話を聞きました。 ラブラドールレトリバーのクリスとゴールデンレトリバーのオスカーの話です。 クリスもオスカーも赤信号では必ず停止してじっと待つようにしつけられています。しかしこの2頭には決定的な違いがあります。 皆さんは、クリスとオスカーのどちらが良い犬だと評価するでしょうか。まずクリスの話をします。 クリスは道の向こう側にどんな誘惑があっても信号が変わるまでピクリとも動かず青になるのを楽しみにしています。 赤信号では渡ってはいけないと教えられて、どんなことがあってもそれを守るとても賢い、良い子です。みんなにもいつも褒められます。 一方、オスカーは赤信号で止まることを忠実に守り、一緒に歩いている飼い主さんの顔をじっと見つめています。 しかし飼い主さんが左右を確認して安全を確認するとオスカーを誘って渡り始めました。オスカーは飼い主を信頼して一緒に渡ります。 このケースで、クリスは飼い主さんが渡ろうとしても絶対に渡ろうとしませんでした。クリスとオスカーはどちらが良い犬でしょう。 多くの方はどちらともいえないのではないでしょうか。もちろん私も同じ意見です。 いつも飼い主の言うことを忠実に守るオスカーと、教えられたことを忠実に守るクリス。 考え方を変えれば、飼い主が行こうと言っても付いてこないクリス。赤なのに渡ってしまうオスカー。 家庭犬として育てられている犬にとって、良い子、賢い子の判断基準は何もありません。どちらも良い犬、賢い犬です。 オスカーも、守るべき信号を守れない犬と評価されるより、 飼い主さんの言うことを聞く良い犬だと評価してもらえるともっともっと飼い主さんの言うことを聞いてくれるようになると思います。 しつけの話をよく相談されますが、私にとって犬たちはみんな賢く、いい犬ばかりです。 時には機嫌が悪いときもあるし、時には調子に乗りすぎて失敗することもありますが、犬たちの行う全てのことには悪気がなく、 常に純粋に考え行動をしているのに叩いたり怒鳴ったりしては気持ちが伝わらない。 それを良い悪いと判断するのではなく褒めてあげる部分を見つけてあげることが人間の役割なんだと、改めて感じたお話でした。
最後にもう一度想像してください。クリスとオスカーはどちらがいい犬ですか。
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