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■第3回 おじいちゃんに徹する2
前回は、おじいちゃんに徹すること、犬の専門家になるよりもその子の専門家になりたいという話をしました。 今回はおじいちゃんの立場になって、孫犬の安全をどのように守っているのかを一つ紹介します。 先ずお預かり中の犬たちは、さまざまな癖を持っていて、大型の犬は苦手であったり、男の人が苦手であったりします。 部屋の中で何頭かがリラックスしているとします。そこには犬と犬、犬とおじいちゃんがお互いに同じ空気(第1回で話した空気)の中に居ます。 その時ドアーが開いたら部屋の中は一瞬にして違う空気が流れ込みます。 犬も人もこの空気の変化に反応します。吠えて訴える孫犬がいたり、部屋の隅に逃げ込む孫犬もいます。 感情を体で表現する孫犬たちは、「空気壊すなよ」と、とってもわかりやすく教えてくれます。 ここで吠えている犬に対して説教する飼い主さんを見かけますが、これは犬からしてみれば逆切れと思われる可能性があります。 犬の主張は、「空気壊すな」人側からすれば「うるさい」。 こうしてお互いが理解できていないまま毎日を過ごしていると、信頼関係が築けるはずがありませんね。 そこで、犬のおじいちゃんは、単にうるさいと言って説教する立場でもなく、 孫犬が空気壊すなと言って吠えているのを見過ごすわけにもいかないので、空気のコントロールを始めます。 リラックスムードを保つのであれば、空気を変えない。あえてドアーを開けないようにします。これが一番安全です。 しかしそうはいかないのが人間の生活ですね。どうしてもドアーを開けて誰かを招き入れる場合、事前に準備をすることが大切です。 これには、このドアーが開いたときの空気がどのように変化するのかを普段から知っておく必要があります。 そして、ドアーを開ける前に徐々にその空気へと人間がコントロールします。 例えば、誰かが入ってくる前にうろうろと部屋中を歩き始めたりして違った空気を作り少し変化をつけます。 時にはリードをつけて側に近づいてあげることもあります。名前を呼んで顔をあわせたり、見えないところに連れて行ってあげたり。 空気をコントロールする手段はたくさんあります。 この無駄吠えといわれる癖で悩まれている方は、本やトレーナーさんにいろいろなアドバイスをもらって試しているでしょう。 家庭では、おやつを与える方もいるでしょうし、ケージやサークルに誘導する方もいるでしょう。 空気の変化を自然に受け入れる環境を、飼い主が作ってあげることで、吠えるという表現が、 違う動作に変わり互いに新しい空気を作れるようになればより深い関係になると考えています。 おじいちゃんは十頭十色の孫に囲まれて毎日空気と楽しみながら、単純で素直な孫たちと安全に過ごしています。
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