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■第7回 犬と楽しむ
前回までの3回で、「犬と暮らす」という意味について書かせていただきました。 「犬と暮らす」って結構大変だ、と思われた方も多いかもしれません。 でもとても大切なことですから、ちょっと見方を変えて楽しんでみてはいかがでしょうか? ルールを守り、楽しく生活すること、これに勝るものはありません。

たとえば、「しつけ」という言葉に嫌な印象を持っている方はいるかもしれません。 おそらく押しつけるという意味合いが多いように感じるのでしょう。私は「しつけ」は犬と一緒に楽しむものだと考えています。 確かに私たちの社会のマナーを教えることは犬の本能から反していることばかりで骨が折れるかもしれません。 でも教える側が疲れた顔をしていたら、犬たちにも「しつけは疲れるもの」と教えていることになります。 なんといっても、彼らはボディランゲージや表情を読む天才ですから。 では、とても楽しそうな顔をしていたらどうでしょう?きっと犬はもっともっと嬉しそうな顔をしてやるに違いありません。

そもそも、人間はある程度の年齢になると自分で目標や目的をもって生きていくようになります。 親が何を言わずとも、子供は自分で考え、その目標に向かって努力するようになります。 では犬はどうでしょうか?犬がいつも人間のそばにいてくれるのは、犬が勝手に独立する動物ではないからです。 たとえ仕事をする位の能力や運動量があっても、彼らは自分で勝手に運動したり仕事をしたりはしません。 私たち人間の指示を待っているのです。「お散歩に行こう!」というと目を輝かせて嬉しそうにしっぽを振りますよね?

だとしら、犬と一緒に何かをして楽しむという「目的」や「目標」を私たちが持つことによって、 もっと彼らに目を向けることができるのではないでしょうか。 そう考えると、しつけを一緒に頑張る、という「目的」や、その中で今週はお座りを頑張ろう、 という「目標」を持つことで一緒に楽しむという事もできますね。 しつけってどこまでやればいいの?と思っていると先が遠すぎて、疲れてしまうこともあるでしょう。 しつけ教室にいったからそれでいいと考えている人も多いと思います。

そうではなくて、どんなことでもいいので「目的」や「目標」をもってやってみてください。 自然と犬たちに目を向けることも多くなってくると思いますし私たちも楽しむことができるでしょう。

たとえば、今いろいろなドッグスポーツが盛んです。 アジリティ、ディスク、フライボール、フリースタイル、私たちの行っているセントトレーニングもその一つでしょう。 これらのスポーツを犬と一緒に楽しむことは犬の本能を刺激し、人との絆を深めるという「目的」があります。 みな、自分の犬と一緒に何かを楽しみたい、と思ってやっています。ドッグスポーツでなくてももちろんいいのです。 たとえば、一緒にカフェに行くのが楽しいと思われるなら、どこどこのカフェに行ってこれを食べよう、という目的と、 犬たちがおとなしく待てるようにするという目標をもって行くことができれば、自分がカフェに行くことだけでなく、 犬たちのこともよく見ることができますよね。カフェでおとなしくできないのなら、できるようにしようという「目標」をもって頑張れば、 できるようになるのも早いのでは?日々のお散歩でもいいのです。 今日は、どこどこまで歩こう、とかヒールのトレーニングをしながら歩こう、とか出かける時にちょっと目標を立てるだけで、 いつもの何倍も犬を気にしてあげることができますし、楽しくなるに違いありません。

もちろん、出来ないような壮大な目標はやめましょう。 人間にも犬にもストレスがかかるだけですから。

犬と暮らすことの一番のポイントはやはり楽しむことだと思います。 マナーを教えるにしても、彼らを知るにしても、どんなことでも楽しめる心の余裕をいつももてるように心がけたいですね。
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