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■第7回 短頭種症候群
 今回は犬における「短頭種症候群」という病気についてお話させていただきます。

 まず、短頭種という意味について説明します。これは比較的頭部の短い犬のことをいい、その分類は頭骨の計測によります。 主な品種としては、チワワ、ブルドック、キング・チャールズ・スパニエル、パグ、ボストンテリア、マルチーズ、 ペキニーズ、ミニチュアピンシャー、シーズー、ヨークシャー・テリア、フレンチ・ブルドックが挙げられます。

 これらの犬種には、その頭部の特徴から呼吸器の病気が多く見られます。 そしてその呼吸器を主体としてみられる病気の総称を「短頭種症候群」と呼ぶのです。

 次に、その原因となる頭部の特徴についてですが、解剖学的な問題としての狭い外鼻孔(鼻の穴が狭いということ)、 軟口蓋(人間で言うと口の中の上の部分)の過長が挙げられます。 これらが要因となり、気道全体が引っ張られる事によって、 口内の粘膜や鼻粘膜などが伸びてしまいその中を通る空気の量が減ることになります。

 そして症状としては運動することを嫌がったり、突然呼吸困難に陥ったり、睡眠時のいびきがひどくなったりします。 通常これらの症状は徐々に進行していきます。体重の増加なども、これらの症状を悪化させる要因となります。

 また夏場などの気温が高い時期になると汗腺の無い犬は体温を下げるために激しくパンティング(気道に溜まった空気を、 気道粘膜表面に出入りさせる事を行い体温調節)を行いますが、 「短頭種症候群」になってしまった犬は気道の中の空気が少ないためうまく体温を下げる事ができず、 熱中症に陥りやすいと言われております。これらの症状がひどい場合には、外科的治療が必要となることもあります。

 したがって、上記の犬種を飼われている飼主の方々は、日頃から愛犬の呼吸の状態には気をつけていただき、 今まで述べた点について、何か気になることがあれば、最寄りの獣医さんに一度相談してみてください。
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