今日は、猫を飼われているお宅で問題になることが多い
「尿スプレー」について従来の対処法と最新の治療法についてお話させて頂きます。
「尿スプレー」に関しては、雄のみではなく、実は雌にも起こることがあります。
確かに、去勢・避妊をされた猫では、ほとんどその問題は解消されますが、
時として、手術をしても問題が残ってしまったり、もしくは、再発することがあります。
このような場合に関連している多くの原因として、以下の事柄が挙げられます。
(1) 多頭飼育の問題
(2) トイレの衛生面での問題
(3) 猫が安心して休める場所を確保するという問題
(4) 飼い主とのコミュニケーションの欠如の問題
それぞれの問題に対する解決策は、まず、
「(1) 多頭飼育の問題」については、1頭に1部屋を与えるように努める。
難しい場合は、ある程度の大きさのゲージを使用しましょう。
「(2) トイレの衛生的な問題」では、1個のトイレのみを設置するのではなく、
数個のトイレを設置し、常に清潔に保つように努める必要があります。
「(3) 猫が安心して休める場所を確保する問題」では、猫の特性として、
高い位置の方が安心して休めるということが挙げられますので、
登り木や冷蔵庫など高い位置に休める場所を設置するように工夫していくことが望ましいでしょう。
「(4) 飼い主とのコミュニケーションの欠如の問題」では、
飼い主が、猫との遊びの時間を多く確保していくことが望ましいでしょう。
これらの問題行動への対処法は、主として猫の生活環境を改善していくことに主眼を置いていますが、
これらの改善点だけでは、解決できない事例も十分に考えられます。
そこで、生活環境の改善に加え、薬物療法の併用についてお話しましょう。
脳内の伝達に関与する物質として、セロトニンが挙げられますが、この作用が弱い場合、
ヒトでは、「うつ」という症状が診られます。猫も同じように不安を感じやすくなります。
このような症状を避けるために、脳内のセロトニンの濃度を高くすると同時に、
前述のような生活環境の改善を併用する方法が実践されています。
加えて、犬と比べて猫は、しつけなどの行動療法に限界がありますので、一層有効な手段と考えることができるでしょう。
この薬品(セロトニン)は、犬用として認可されていますが、猫についても試用されている事例もありますので、
今後も注目していく必要があります。 |
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