今回は犬の皮膚疾患の中でノミアレルギーに次いで二番目に多い膿皮症についてお話させていただきます。
膿皮症とは、皮膚内に細菌(ブドウ球菌や連鎖球菌)が侵入・侵食して限局性の化膿性、
ときに肉芽腫性の病巣を形成したものです。表皮のみに病巣を形成したものを表面膿皮症、
表皮と真皮に病巣のみられるものを表在性膿皮症、皮下識まで問題が出てくるものを深在性膿皮症と呼びます。
好発部位としては、顔面、腋窩(脇の下)、内股、指間が挙げられますが、全身に起きる事も多いです。
また症状としては、皮膚が局所的に発赤し、次第にかゆみが増してくる、
初期は皮膚の表面に小さな紅疹をみるのが普通ですが進展すると環状の病変となり、
中心部の古い病変部が色素沈着で黒くなったりする事もあります。
このように病変の多様性から誤診や誤った治療が行われる事が多いものです。
なぜ犬にはこの膿皮症が多いかといいますと、他の哺乳類に比べて角化層(表皮の最外層)が薄くて密になっており、
毛包間の表皮において細菌の侵入に対する防御能力が弱いため膿皮症がよくみられます。
このこと以外に基礎に、
1 外部寄生虫
2 角化異常
3 脂漏症
4 アトピー性皮膚炎
5 食物アレルギー
6 ノミアレルギー
7 甲状腺機能低下症
8 クッシンング病
などが潜んでいていっそう膿皮症の治りを悪くしていることがあります。
ではどのようにしてこの膿皮症にかからないようにしていくかといいますと
前回お話させていただいたシャンプーが非常に重要なってきます。
特に夏〜秋にかけては皮膚の状態を注意して見て頂き必要があればシャンプーの頻度を多くするようにして下さい。
回数については個体によって異なってきますのでかかりつけの獣医さんに聞いていただくのがよいと思います。
それでも膿皮症になってしまった場合、基本的には抗生物質を投与していくこととなります。
投与をはじめて10日くらいの間にかゆみと発疹が消えてきます。症状が消えてから、
さらに一週間抗生物質を飲ませて治療は終了となります。治療期間は表在性膿皮症で約三週間、深在性膿皮症で1ヶ月以上になります。
そしてそれでも再発してしまうようであれば、
基礎に何か病気が潜んでいることも有りますので
しっかり獣医さんとコミュニケーションをとって診断を進めていく必要があると思われます。 |
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