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■第5回 避妊手術について
  一般に卵巣または卵巣と子宮を摘出する手術を避妊手術と呼んでいます (一方、オスの精巣を摘出する手術を去勢手術と呼んでいます)。 今回は第2回の「ウサギの赤いオシッコ」と内容が重複する点もありますが、ウサギの避妊手術についてお話します。

  欧米では、繁殖を目的としないペットのウサギに対しては 生後4ヶ月以降の出来るだけ早い時期に卵巣子宮全摘出術(卵巣と子宮の両方を摘出する術式の避妊手術)を行うことが主流となってきました。 日本でもここ数年で、同様の手術を行うケースが増えてきています。 この最も大きな理由は、ウサギは非常に高率に子宮の病気を発症する動物だということが、広く知られるようになったためです。 子宮の病気は、症状がかなり進んでからでないと飼い主さんに気がつかれない場合が多く、 メスのウサギの命を奪う大きな原因の一つとなっていますが、卵巣子宮全摘出術を行うことで、100%予防出来るのです。

  卵巣子宮全摘出術の方法は次の通りです。
  手術はウサギに全身麻酔をかけて行います。全身麻酔は危険を伴うことは事実ですが、 ウサギに対する麻酔も進歩し麻酔中の事故は非常に少なくなっています。 また、専門用語でペインコントロール(疼痛管理)と呼ばれる痛みを軽減する処置も積極的に行われるようになってきています。
  麻酔がかかったらウサギの腹部の毛を刈り、皮膚を消毒した後、手術に入ります。 腹部を通常2〜3センチほど切開して子宮と卵巣を摘出します。
  摘出後、腹部を吸収性の糸で縫合します。この際、 ウサギが傷口が着かないうちに器用な舌と歯で自ら抜糸してしまうのを防ぐため、 皮内縫合といって縫い目が外に出ない方法で縫うことが好まれます。
  縫合が終わり麻酔が覚めれば手術は終了ですが、 ウサギが手術前と同じ量の餌を食べるようになるまで(通常1〜2日)、慎重なケアが必要です。 術後は感染を予防するための抗生物質と必要に応じて痛み止めの投与を1週間程度続けます。
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