さて、住むところの準備が出来ればいよいよカメレオンを迎えてあげる事になります。
しかしちょっと待って下さい。肝心の餌の問題が残っています。
カメレオンは肉食なので昆虫を始めさまざまなものを食します。
一般的な中型種は昆虫を与えるケースが多いですが、大型種となるとネズミなどの小型の哺乳類まで食します。
ここでは先に紹介した中型種(パンサーカメレオン、エボシカメレオン、ジャクソンカメレオンなど)の餌について紹介したいと思います。
まず、一言に昆虫と言ってもショウジョウバエからカマキリに至るまで自然で生活しているカメレオンは色々な昆虫を捕らえますが、
手に入りやすい点と栄養価の面を考えるとコオロギが一般的です。
コオロギは爬虫類専門店や熱帯魚専門店、大型ペットショップで比較的簡単に手に入ります。
勿論ネット上でも販売されているので現在では安定供給されている一番よい餌と言えます。
ただし、簡単に手に入るからと言って満足してはいけません。
なぜかと言うとコオロギは24時間餌を食べないだけで栄養価が激減すると言われているからです。
つまり購入先で十分餌を食べていたコオロギでも家へ帰って何も与えないでいると殻だけの中身無しコオロギになってしまいます。
それをいくらたくさん与えてもカメレオンにとっては意味が無いのです。
まさか毎日コオロギを購入する訳には行かないので、
基本的にはまとめて購入してきたコオロギを各自で栄養価の高いスーパーコオロギにしてから与えなくてはならないのです。
カメレオン飼育のポイントはコオロギをいかに上手く育てるかにかかっているのです。
最近はカメレオンの餌であるコオロギの餌まで開発が進んでいます。
これからカメレオンを飼育なさる方は、是非栄養価の高いコオロギの餌を調合してカメレオンに栄養価の高い食事を与えられるように努力してください。
そう言った努力なくしてカメレオン飼育はありえないのです。
餌の準備が整ったら実際に与えます。カメレオンはデリケートな生き物ですが慣れれば手から餌を食べてくれます。
はじめは警戒するかもしれませんが、すこしずつ慣らして行けば長い舌を使って手に持ったコオロギを見事に捕食してくれますよ。
手から餌を与える事は楽しむ為だけではありません。カメレオンの舌を傷つけない為にも、また毎日の食欲の状態を知る為にも非常に役に立つのです。
カメレオンの健康状態を知る為にも手抜きをしないで出来るだけ手から与えるようにしてくださいね。
次に水分についてです。
カメレオンは水そのものを認識する訳ではありません。
稀に、皿や容器に入った水を自分から飲みに行く子もいますが、基本的には水の輝きを水として認識します。
レイアウトした観葉植物の葉に水を吹きかけたり、ケージの上から水滴を落ちるようにして水を飲めるようにして下さい。
ちなみに私のうちのカメレオンは水を入れた注射器を目の前にちらつかせると自分から飲みに来ます。
また、腕の上を歩かせると必ずと言っていいほど時計を舐めに来ます。おそらく時計の金属部分の輝きが水滴に見えるのだと思います。
最近はカメレオン専用のドリップ式の水飲み器も手に入るようになりましたので出来ればそういった専門の器具を用意するに越した事はありません。
最後に栄養剤ですが、餌にいくら気を使っても飼育下においてカメレオンの栄養バランスは崩れがちです。
栄養剤に頼り過ぎるのは行けませんが、カルシウムの添加剤などは用意して週に1回でも構いませんので使用したほうが無難です。
今までも調子を崩して来院したカメレオンの血液を検査すると、殆どのケースでカルシウムとリンのバランスが大幅に逆転していました。
やはり栄養剤を全く使用しないで上手く育てるのは難しいですね。
各メーカーから色々なタイプの物が出ていますので成分をよく見て常備しておく方がいいですよ。 |
|