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■第10回 モモンガの飼育環境 II
  さて、モモンガが住む場所が用意できたら更に細かい環境を作ってあげましょう。 前回にもお話しましたがモモンガもフクロモモンガも完全な夜行性です。つまり人の生活に無理やり合わせるのはストレスがかかってしまいます。 しかしずっと暗い環境にしておくのもいけません。周囲の明るさによって生活サイクルが出来ますので、昼間は明るいままで構いませんが、 明るすぎるといけないので森の中にいるように直射日光が当らない場所にケージを設置してあげてください。 また、明るい時間は巣箱で眠っている時間なので余程のことが無い限り無理に起こしたりしないようにしてください。 出来るだけ大きな音を立てずに静かに過ごさせてあげる事が大事ですよ。

  次に食事です。モモンガは草食に近い雑食で木の芽や葉、実や果物などを食べます。雑食なので昆虫なども食べます。 リスやハトのフードで代用することも可能ですが果物を与えるとより理想的です。また、フクロモモンガは野生下では樹液が主食です。 時々昆虫を食べたり、時には鳥の卵なども食べますが基本的にはモモンガよりも果物を中心に与えてください。 モモンガもフクロモモンガも時々コオロギなどの昆虫やミルワーム、煮干をあげるとタンパク質の補給にもなります。成長中の小さな子にはぜひ与えてください。 いずれにしてもモモンガやフクロモモンガの専用食と言うのは殆ど見かけません(実際には専用食は市販されています)のでリス用のフードを代用するケースが多いと思います。 しかし先ほど書いたように果物を与えてあげて、種子を出来るだけ取り除くようにして下さい。 種子の取りすぎは肥満や尿石などに結びつくのでお薦めできません。

  餌を与えるタイミングですが、モモンガもフクロモモンガも活動時間に合わせて与えます。 夜行性と言っても夜中ずっと活動するケースは少なく、日没後の数時間と夜明け前に活動するケースが多いようです。 夜明け前はさすがに難しいので日没前の夕方に用意するといいでしょう。 健康チェックや餌の与え忘れを防ぐ為にも、毎日夕方に前日の残りを取り除いて容器をきれいに掃除し、新しい餌を与えます。

  最後に周囲の温度ですが一般にモモンガは暑さに弱くフクロモモンガは寒さに弱いと言われているようですが、 飼育下ではモモンガもフクロモモンガも同様の環境を準備してあげて下さい。理想的なのは最低温度が20℃を切らない環境です。 エアコンでの管理が一番ですが、つけっ放しに出来ないのであればヒヨコ電球などの保温器具を入れて昼夜共に20℃以上を維持できれば問題ありません。 上限温度は30℃くらいですが、出来れば26℃までにした方がいいですね。また、保温にしても冷房にしても温度だけに気を取られず湿度にも注意してください。 湿度は人が快適に思う50〜60%がモモンガやフクロモモンガにとっても理想的です。 湿度が低く乾燥した状態が続くと呼吸器に負担がかかりますので特に冬場は注意してくださいね。 夏場の注意は水を切らさない事と空気の流れを作ってあげる事です。モモンガやフクロモモンガでも熱中症になる事もありますよ。

  さて、ここまで準備できたらいよいよ飼育です。普段の健康管理を十分にして快適に過ごせるようにしてあげて下さい。
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