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■第5回 ハリネズミの病気
  さて、ハリネズミもヒトと同じ生き物です。生きている以上は病気になってしまうこともあります。 そこで普段診療していてよく見られる病気をいくつかご紹介します。

【皮膚疾患】
  とにかく良くみられるのがダニです。その中でもヒゼンダニやキュウセンダニは本当に良く遭遇します。 これらのダニに感染すると身体の痒がりとフケのような症状が出てきます。 また、ヒトが抱いたり触ったりするとヒトにも痒みが出るケースも多いです。ただしヒトは基本的に毎日お風呂に入るので感染はしませんが・・・。 ダニの寄生をそのまま放っておくとハリネズミの特徴である針(毛)もどんどん抜けてきますし、 皮膚糸状菌と併発して重篤な皮膚病に陥ってしまうケースも少なくありません。もちろん他のハリネズミにも伝染しますよ。 治療をきちんとすれば撲滅できますのでおかしいと思ったら病院で診察を受けてくださいね。その他の皮膚病としてはアレルギーや栄養不良による代謝性脱毛などがあります。

【消化器疾患】   大腸性の下痢は食べ物の種類やストレス、環境の不備などから起こしてしまうケースが多いですが、意外に多いのが口内炎や歯周病です。 缶詰やふやかしたドライフードなど軟らかい物だけを与えているとなるケースが多いです。 歯石が付着して細菌が感染するのが主な原因ですが、コオロギなどの昆虫を与えたり繊維質の多いペレットを与えることでかなり予防できます。 お口の中は時々チェックしてくださいね。その他の消化器病としては線虫や原虫などの内部寄生虫などがあります。

【呼吸器疾患】   ハリネズミは環境の不備やストレスなどにより気管支炎や肺炎を起こすことが多いです。 症状はある日突然起こることも多く、症状の出始めは食欲不振や元気喪失など一見呼吸器とは関係なさそうなことも多いので 日ごろの観察や徹底した環境管理は不可欠です。

【腫瘍】   私の個人的な印象ではかなり発生率が高いです。しかも悪性のケースが少なくありません。 発生場所としては口腔内から体表、顔面、腹腔内に至るまでありとあらゆる場所に発生します。 治療法は内科的な方法では解決がつきにくく殆どのケースでは外科的手術の対象となります。場所によっては手術不可能なケースもあります。

  簡単にご説明しましたが病気の知識はいくらあっても完璧とは言えません。我々でも判らない病気に遭遇することもあります。 ご家庭では環境の管理と日頃の観察を十分にして少しでもおかしいと思ったら病院で診察を受けてくださいね。 最近は環境の不備やストレス、栄養障害と思われる病気も少なくありません。くれぐれも普段の管理に手抜きが無いように注意してくださいね!!
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