| 本種は我が国に熱帯魚が初めて輸入された頃からの魚の一つである。
青、赤、黄などの鮮やかな色が織りなす華やかさ、そしてゆったりと泳ぐ大きなヒレはまるで花びらのように見える。
専門店でこの魚達が小さなビンの中でエアーも濾過もなく元気にしている姿を見て驚かれた方も多い事だろう。
これは彼らがエラの他に直接空気から酸素を取り入れられるラビリンスという補助呼吸器官を持っているためだ。
また本種は闘魚とも呼ばれ、オス同志で激しい闘いをするため1尾づつの飼育か、小型魚の混泳水槽の中にオス1尾を入れるかになる。
対してメスは温和で複数飼育は可能である。原産地(タイ)ではこのオスの性質により日本の闘犬の様にベタの闘いが古くから行われてきた。
繁殖は比較的易しい。本種は水面に泡巣を作り、産卵、子育てを行うので、フィルターやエアレーションのない小型水槽を用いる。
オスが水面に泡巣を作り始めれば産卵はもう間近。オスはヒレをいっぱいに広げ、メスを誘い込もうとする。
腹の大きなヒレの短いメスは気に入ると巣の下まで来るようになる。泡巣の下でヒレをひろげて求愛するオスに斜め下から近づいたメスは、
オスに抱きかかえられるようにして放卵する。メスは直後にほとんど失心したようになり、オスが放れた後も卵はこぼれ落ちる。
オスは落ちてゆく卵を追って丁寧に口に含み、一個一個泡巣に付着させる。
そしてまた抱擁、産卵、受精… この行動が30分〜1時間程繰り返され産卵は終了する。
産卵が終わったらすぐメスを取り出さないとオスにつつき殺されてしまうので注意。卵は水温26〜28℃で2日程で孵化する。
オスは卵や仔魚の面倒をよく見てくれる。
4〜5日もするとインソブリアやブラインシュリンプを食べだし、2ヵ月もすると20mm前後の可愛いベタの幼魚となる。 |
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