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■第3エンゼルフィッシュ(まるで海水魚のような淡水魚)回 
 熱帯魚といえばまずこの魚、エンゼルフィッシュが浮かぶほど有名な魚だ。 淡水魚とは思えない独特のスタイルをもった彼らは、アマゾン川の多くの支流、やや水の澱んだ静かなところに生息している。 現在見かけるエンゼルはプテロフィルム・スカラレといわれる種で(ひれの短い白銀の体に太い黒の横帯が4本通っている、一般に並エンゼルと呼ばれる)、 これをもとに多様な品種が改良され、今日では多くのバリエーションが出来ている。 わが国へ輸入され、わずか70年程の間にこれほど多くの改良品種が出現したという事は本種がいかに繁殖、改良の出来やすい体質だったかを物語っている。

 本種はとても飼いやすく小さいうちは小型魚との混泳もできる。 しかし生後1年程で成魚に達しシクリッドとしての性質があらわれ同種間でのなわばり争いや求愛行動が始まる。 この頃になるとサイズも全長8〜10cmに達し、ネオンテトラやグッピーの子供を食べることがあるので組み合わせを調整する必要が生じてくる。

 産卵は非常に難しい野生種に対し、改良品種は温和で繁殖もしやすい。 5〜6尾の若親の中から自分達で相手を選ばせて出来あがったペアに2尾だけの水槽を用意出来れば一番よい。 彼らはアマゾンソードや流木、上部フィルターのパイプと気に入った場所をみつけ、2尾が口でつつく様に掃除を始めると2、3日のうちに産卵が始まる。 雌が腹部をすりつけるようにして一列に数個の卵を産み、雄が同様に放精し受精する。水温26〜27℃で2〜3日で孵化する。 卵黄を吸収し泳ぎ始めた頃、ブラインシュリンプやベビーフードを与え始める。親は1回産卵すると29〜30日周期で再び産卵をすることができる。

 改良品種のエンゼルは同種同士が一番自然にペアになるが色、模様が全く違っていても交配が楽しめる。 あなたもオリジナルのエンゼルを作出されてみてはいかがだろう。
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